ヨーロッパ中世・ルネサンス研究所 研究会報告


報告者、タイトルおよび報告要旨は以下の通りです。敬称略。なお所属は開催当時のものです。


・第三十九回研究会 2024年8月3日(土)オンラインでの開催

石黒盛久編著『マキアヴェッリと宗教 社会形成に〈神〉は必要か』(論創社、2024年)合評会

14:00-14:15 司会・趣旨説明 石黒盛久(金沢大学)
14:15-14:45 書評1 白幡俊輔(流通科学大学)
14:45-15:15 書評2 清野真惟(東京大学大学院)
15:30-16:20 質疑応答と討議
16:20-16:30 総括 石黒盛久
閉会の辞 甚野尚志(早稲田大学)


「近世軍事史における宣誓と宗教~『マキァヴェッリと宗教』を読んで~」
白幡俊輔(流通科学大学)報告要旨PDF


「石黒盛久編著『マキァヴェッリと宗教?社会形成に〈神〉は必要か』(論創社、2024年)」合評会報告要旨
清野真惟(東京大学大学院)報告要旨PDF
報告要旨PDF


・第三十八回研究会報告  2024年1月27日(土)オンラインでの開催
「伸縮自在の恩寵?──教皇特使フーゴによる贖宥状発行(1251-53)」
纓田 宗紀 (アーヘン工科大学)報告要旨PDF


・第三十七回研究会  2023年7月22日(土)オンラインでの開催
「公会議主義から人の法へ フランシスコ・デ・ビトリアの『教皇・公会議論』と特免の制約」
木場智之(東京大学法学部博士課程)(要旨は非公開)


・第三十六回研究会 2023年1月21日(土)オンラインでの開催
「帝国都市アウクスブルクのユダヤ共同体に関する予備的考察」
渡邉裕一氏(福岡大学人文学部歴史学科)報告要旨PDF


・第三十五回研究会 2022年7月17日(日)オンラインでの開催
「海はだれのものか―モントルイユ裁判集会から見る英仏の海域支配」
花房秀一氏(中央学院大学准教授)報告要旨PDF


・第三十四回研究会報告 2022年3月15日(火)
早稲田大学戸山キャンパスの33号館第10会議室とオンラインのハイフレックス形式による
高等研究所セミナーシリーズ「グローバル・ヒストリー研究の新たな視角」との合同開催

タイトル:『疫病・終末・再生―中近世キリスト教世界に学ぶ―』合評会
司会:甚野尚志

プログラム:
14:00-14:40 書評1 関哲行(流通経済大学名誉教授)
14:40-15:10 書評2 鈴木喜晴(早稲田大学非常勤講師)
(休憩)
15:30-17:00 質疑応答と討議


内容:2021年10月に刊行した、甚野尚志編『疫病・終末・再生―中近世キリスト教世界に学ぶ―』(知泉書館)について、その全体の研究の方向性、および所収された15の論文に対しての合評会を行い、コロナ下での新しい世界史のあり方について討議する。

関氏からは15本の個別の論文全てに詳細かつ多角的な視野からのコメントが提示された。
鈴木氏は三つのテーマ(疫病・終末・再生)に共通する問題意識、本書の独自性を軸に書評を行った。その後、出席した執筆者がそれぞれの質問に回答する形での議論が行われた。評者との詳細なやり取り、他の執筆者を交えた回答により、17時半まで活発な議論が行われた。
最後に企画・編集担当の甚野氏より総括があった。

「世界各地で多発する紛争は、主権国家概念を始めとする伝統的価値観の根強い生命力を証明している。中近世ヨーロッパとアメリカの疫病と終末を巡る言説の分析は、現代社会の抱える喫緊の課題を長期的視点で位置づける座標軸となろう。」(関氏)


・第三十三回研究会 2021年12月26日(日)オンラインでの開催
「12世紀の二重修道院における慣習律テクストの創出?書物係たちの試み?」
林賢治(フライブルク大学大学院生)報告要旨PDF


・第三十二回研究会 2021年11月21日(日)オンラインでの開催
「包摂される側の論理:モリスコとキリスト教の関係」
押尾高志(西南学院大学 講師)報告要旨PDF


・第三十一回研究会 2021年10月17日(日)オンラインでの開催
「百年戦争は誰のための戦いだったのか~和平関連文書における当事者表示~」
佐藤猛(秋田大学)報告要旨PDF


・第三十回研究会 2021年7月4日(日)オンラインでの開催
「カピトゥラリア」の形式的多様性からみたカール大帝期のコミュニケーション
―ルプス『法の書』の成立事情の検討から―
津田拓郎(北海道教育大学旭川校)報告要旨PDF


・第二十九回研究会 2021年4月18日(日)オンラインでの開催
「盛期・後期中世の「救いの<叫び>」をめぐって」
後藤里菜(川村学園女子大学非常勤講師)報告要旨PDF


・第二十八回研究会 2020年 5月2日(土) オンラインでの開催
「グリエルマとマイフレーダ:13 世紀末ミラノにおける信仰・聖人・異端」
白川太郎 (早稲田大学文学研究科博士課程 / 日本学術振興会)報告要旨PDF

ヨーロッパ中世・ルネサンス研究所 2020年度研究会報告

・以下の日程とタイトルにより、 『疫病・終末・再生』をテーマとして 非公開の研究会がオンラインにより開催されました。( 各回9:00~11:00、 敬称略:所属は2020年度による)

2020年7月19日
「溶解する死と生の境界と国をめぐる歴史の認識 - 『ヴォロコラムスク聖者列伝』の終末観」
三浦 清美 (早稲田大学教授)

2020年8月9日
「聖年の北イタリアにおける異端者と終末論」
白川 太郎(早稲田大学文学研究科博士課程)

2020年8月23日
「紀元千年」と終末意識-「黙示録的終末論(apocalypticism)」はあったのか?-」
甚野 尚志 (早稲田大学教授)

2020年9月6日
「中世後期から近世初頭のドイツ都市における?神の社会的文脈」
齋藤 敬之 (日本学術振興会特別研究員PD)

2020年9月20日
「再生への希望を求めて―サン・スヴェール黙示録写本挿絵の「災い」描写から―」
毛塚 実江子 (共立女子大学非常勤務講師)

2020年10月4日
「アロイジオ・ゴンザーガの『殉教』と列聖-対抗宗教改革におけるリテラシーと聖性の形成」
皆川 卓 (山梨大学教授)

2020年10月18日
「帝国都市アウクスブルクにおけるペスト被害とその対策―14 世紀から 16 世紀初頭まで―」
渡邉 裕一 (福岡大学講師)

2020年11月1日
「なぜ狼男は人を喰うようになったのか?-近世ヨーロッパにおける狼男イメージの変容とその背景-」
高津 秀之 (東京経済大学准教授)

2020年11月15日
「ペスト後のイングランド教会と「共通の利益」―14 世紀後半の反托鉢修道会言説について ―」
鈴木 喜晴 (早稲田大学非常勤講師)

2020年12月6日
「罹患先住民女性の臨死体験と対称性-スペイン領南米ラプラタ地域のイエズス会布教区を事例として―」
武田 和久 (明治大学講師)

2020年12月20日
「病と毒―「他者」の排斥をめぐるラテン・キリスト教世界と中世イベリア半島」
黒田 祐我 (神奈川大学准教授)

2020年12月27日
「中世・ルネサンス研究所」論文集研究会 「使徒的生活の実践と、修道院の/での隔離」
林 賢治 (フライブルク大学博士課程)

2021年1月10日
「14 世紀の黑死病と「残されたもの」?シチリア島の港から?」
高橋 謙公 (早稲田大学文学研究科博士課程) 

2021年1月24日
「746/747 年の疫病流?における「神の意志」とビザンツ皇帝」
岸田 菜摘 (早稲田大学文学研究科博士課程)

2021年2月7日
「疫病が 14 世紀半ばの教皇の葬儀に与えた影響―教皇クレメンス 6 世の葬儀(1352 年)を事例に―」
大塚 将太郎 (早稲田大学文学研究科博士課程)

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